ホーム > 教諭の言葉
前のページに戻る | |
ひとりでできるもん! |
|
年中組担任 年中組に進級してからのある日。 「きのう、自分で幼稚園の準備をした人?」 と質問をしてみると、手があがったのは数名。 「だって、ママが全部やっちゃうんだもん!」 なんて、ママのせいにしてしまおうとするおともだちもちらほら。 「でも、ママがつかうものじゃないよねえ?」 という、担任の私の言葉に、みんな沈黙してしまいました。 幼稚園の生活の中では、必要とされる準備や片付け(例えば、お弁当の準備、道具類の整理整頓、・・・)は、ほとんど自分でできる年中組。お家でも、『このくらいはできる』という意識を持ち、高められるように、まずは帰りのあいさつの前のひとときに、翌日の持ち物を確認しあうことからはじめてみました。 「あしたは何曜日?ではあしたのお荷物を教えてください」 「コップ」「敷物」「ハンカチ」「ティッシュ」 「全部で持ち物いくつかな?」 みんなで考え、挙手して指名されたおともだちが答えていきます。何よりも、みんなの前で発言できることがうれしくてうれしくて、みんな夢中で手をあげます。
そんなことを始めて数日。 「自分で準備できたよ~!」 と誇らしげに登園するおともだちが、一人、また一人・・・、徐々に増えていきました。まわりのおともだちに刺激されて、 「よ~し、自分も」 と意欲を示し始めるおともだちもいっぱい。
幼稚園生活にも慣れ、少しずつ余裕を持って周囲に目を向けられるようになってきた年中組。そんな時期だからこそ、さまざまなことにチャレンジし、興味関心の幅を広げ、また自分でできることを増やしていく・・・このようなことを日々の生活の中から、まずはきっかけを作り、それから段階を経て完成していくように、幼児ひとりひとりに注目しながら保育を進めていきたいと思っています。 |
|
前のページに戻る |