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給食、おいしいね |
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年少担任
一学期のある日、みんなで給食弁当を食べていたら、Aくんが 「先生、みんなで給食を食べるのっておいしいね」 と私に言ってきました。 Aくんは最初、給食弁当が苦手でした。お母さん弁当の時は、自分の好きなものばかりを入れてもらえるけれど、給食にはいろいろなものが入っていたり、量が少し多い日があったりしますから。Aくん以外にも苦手なおともだちが結構いましたが、そこで、給食弁当が嫌になったりきらいにならないように、まずは「食べられる量を食べる」ことで慣れるようにして、それから「苦手なものを一口食べてみよう」・・・と、ひとりひとりに合わせたペースで、克服していきました。 苦手なものを一口でも食べられたら、「○○ちゃん、食べられたね!」とたくさん褒めて、自信を持たせます。 私たち保育者の言葉がけだけでなく、周りのおともだちの影響も大です。周りでおいしそうにたべているおともだちがいると、それに影響されて、なかなか口に入れられなかったものが食べられるようになったりするのです。
給食弁当は「偏食是正」が第一の目標ですが、他にも行儀よく食べる(しゃべりながら食べないなど)、食事に集中する(立ち上がったりしないなど)、といったことも目標です。入園当初はできるかどうか不安なものでしたが、子ども達の成長はとても早く、一学期のうちに全員できるようになりました。今年は「給食が嫌だ」と泣く子はいません。 お母様方からも、「幼稚園に入ってから、○○が食べられるようになりました」とか、「牛乳が飲めるようになりました」という声をたくさん聞きました。おともだちも小さいながらもがんばっているのを実感できますし、お母様方も喜んでいる姿を見ると、とても嬉しくなります。 これからも、子ども達が成長するのを見守っていきたいと思います。 |
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