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集団生活 |
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年少担任
毎年四月になると、幼稚園には様々な子ども達の声が聞こえてきます。 年少フロアには、「きょうはどんな遊びをするのだろう?」と期待を胸に登園する子もいれば、初めての幼稚園に不安を感じる子もいます。当初は知らないおともだちもいるし、お家では無いような約束事もあるし、何よりもママから離れなければならないし、・・・困惑してしまうのは当然です。
覚えることも沢山あります。カバンは自分でロッカーに入れる、水道では並んで順番になったら使う、お話は話している人の目を見て聞く、・・・集団生活をしていると、自然に身についてきます。 始めのうちは自分でカバンを開けることができなかったAちゃんも、周りのおともだちのようにできるか不安ですぐに泣いてしまっていたBちゃんも、夏休みが始まる前には自分でできるようになりました。 Cくんは「自分のことは自分で」や「みんなでいっしょに」が苦手で、自分が好きなことができなくなると我慢できなかったのですが、幼稚園に慣れてきた頃、周りのおともだちはお話を上手に聞けたり、トイレに行ってもすぐ戻ってくる、・・・といったことができていることに気づき、「よし、自分だって」と頑張るようになりました。自分ひとりのときよりも、おともだちが一緒にやる、おともだちが出来ている、という刺激によって、やる気が出てくるように思います。
おともだちとの遊びの中から学んでいくことも沢山あります。 ある日の外遊びで、Dくんが「あ!ありさんのお家があるよ!」と発見、まわりにいたおともだちも「よく見つけたね!」と集まりました。そこでこんなやりとりがありました。 Eちゃん「あり、捕まえよう」 Dくん「捕まえちゃいけないんだよ!」 Eちゃん「なんで?」 Dくん「かわいそうでしょ」 Eちゃん「そうか」 自分の視野や考え方だけでなく、他のおともだちの視野や考え方に気づくこのような経験を、三歳児でもできるということに驚くとともに、大切にしていきたいと思います。
遊びや生活の中で、子どもどうし、刺激しあって成長しています。一学期の間だけでも沢山の成長を見せてくれた子ども達が、今後さらにどう成長していくか、本当に楽しみです。 |
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