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年長までには・・・(?) |
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年中担任
「先生!見て見て!!」 園庭に出ると子ども達はすぐに自分の練習の成果を見せに来ます。 今、私の担任するクラスでは鉄棒がとても流行っています。きっかけはクラス全員で前回りの練習をしたことで、クラスの半数は私達保育者の補助なしにクルッと回って大成功!四分の一は補助をすればこわごわながらも何とか成功、あとはできない、という状況でした。 その日の午後から「ねえ先生、鉄棒やろうよ!」と、鉄棒に取り組む子ども達が急に増えたのですが、一人でできる、できないに関わらず、行列をして練習をしたところ、・・・少しの練習で、さっきまでできなかった子どものうち四人が補助なしでできるようになったのです。四人はとても良い笑顔で、他の保育者やおともだちに見てもらっていました。 その翌日、前日に欠席した子どもを集めて鉄棒をやってみたのですが、その中のAくんが 「ぼくは、もっとお兄さんになってからできるようになるから、きょうはやらない!」 と言うのです。そのまま無理強いはせず、様子を見ていましたが、・・・一週間後Aくんが 「先生、見てて!」 と鉄棒に誘ってくるのです。やる気になったのかな?とついて行くと、何とAくんは逆上がりがひとりで出来るようになっていたのです!負けず嫌いのAくんは、自分が休んでいる間におともだちがどんどん鉄棒が出来るようになっていたことがくやしくて、あの日から毎日公園で鉄棒の練習をしたそうです。今、逆上がりが出来るのはクラスではAくん一人です。子どもの可能性に改めて驚かされる出来事でした。 一方、補助があってもどうしても怖くて出来なかったBちゃんとCちゃんの二人。回るときにそのまま落ちてしまう感じがして途中で手を離してしまうので、余計に怖い思いをする、という悪循環に陥りました。こわいからやりたくない、という二人でしたが、こちらも保育者が様子を見ていたところ、おともだちの応援の後押しもあってか、「先生手伝ってよ」とこつこつと練習をするようになり、・・・今では補助があれば手を離さずに前回りが出来るようになりました。
子ども達から「一学期にみんなひとりで前回りができるようになるといいね」という声があり、目標にしてみました。それには少し間に合いませんでしたが、子ども達の中には 「年長までには、全員が逆上がりが出来るようになる!!・・・・・・かな(?)」 と、はりきりさんもいるので、二学期にもがんばる姿が見られるのではないかと思います。
一学期の鉄棒を通して、ひとりひとりが達成感を大いに味わい、自信につなげていく、そういった経験をそれぞれが出来てよかったと思います。 |
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