学校法人 雀村学園 鵜ノ木幼稚園

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野菜作り

年中担任

 

五月のある日、園庭で土作りの作業をしていると、ちょうど外遊びをしていた子ども達が周りに集まってきて、

「先生、何してるの?」

「土作りよ。これからいろいろな野菜を育てるでしょ?いい土だと、よく育つからね・・・」

みんな興味津々で見ていました。

 

数日後、年長さんの子ども達が代表で、ミニトマトとキュウリの苗、ピーナッツの種を植えるところを見学しました。その後はクラスのお当番さんが交代で

「早く大きくなりますように!」

と、ジョウロで水をやり、成長を見守ってきました。

子ども達は、野菜の成長の様子を見るのが日課のようになり、なかには朝に登園してくるとすぐに

「どのくらい伸びたかな」

と野菜のところにかけつける子もいました。そして

「先生、葉っぱがこんなに大きくなったよ!」

「先生、花がさいたよ!」

・・・とすぐに報告者がやってくるので、こちらも楽しく対応していました。

そして、実がなり、徐々に色づきはじめると、報告が念入りになってきました。

「先生、ミニトマト、1個はだいぶ赤くなってきたけど、ほかはまだ少し黄色いかな」

「先生、ぼくはもう『いい頃』だと思うんだけどなあ・・・」

 

夏休みも間近のある日、いよいよ全員でミニトマトの試食となりました。

「おいしいね」

「トマトのにおいだ」

「少しすっぱい感じがする」

・・・といろいろな声が聞かれるなかで、いつもは野菜が苦手な子から

「幼稚園のミニトマトは、おいしいね!」

とてもうれしかったです。

 

土作りから収穫・試食まで、子ども達は鵜ノ木幼稚園での野菜づくりに関わりながら、多くのことを学べたと思います。

このような経験ひとつひとつを大切にしながら、子ども達には良い方向に成長してもらいたいと思います。

   
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