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遊びの展開 |
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年長担任
「ねえ、・・・いっしょにブロックあそびしようよ!」 「え? うん、いいよ!」 四月、子ども達が少しずつクラスの様子がわかってきた頃、A君の誘いに、B君がちょっととまどいながらも応じて、ブロックあそびがはじまりました。しばらくして、 「ここは、こうするといいよ」「そうか!」 「そこは、これがいいな」「ぼくはこっちがいい」 二人で協力したり、教えあったり、あるいはちょっと争ったりしながら、ずいぶん長い時間遊んでいました。
ある日、ブロックを床に滑らせて遊んでいるA君に、B君が的を作って 「ここに入ったら勝ちにしようよ」 二人が遊んでいるのを見て、その遊びが魅力的だったのか、 「入れて!」「入れて」 と参加者が増え、しばらく大勢で遊んでいました。そのうち、 「ねえねえ、これ、テーブルの上でもできない?」 ということでやってみると、結構滑りがよいので 「おもしろい!」「こっちからあっちに狙うのもありね」 的が左右にできて、左から、右から、・・・と順にやっていくうちに 「入れさせないようにするのもありね」「もっとはやくやろうよ」 ということで早くやっていると、まるでエアーホッケーのようになってきました。そこで、テーブルにダンボールで枠を作って、本格的な台のできあがり。 エアーホッケーあそびをしているうちに、点数を数える子ども、実況する子どもまで出てきました。
このように、子ども達は遊びをしていく中で、周囲との関わりをどんどん取り入れ、大人では考え付かないような遊びにまで展開していきます。幼児期のこのような経験が、子ども達の将来に大きく影響していくのだろうなと考えると、私達保育者は身が引き締まる思いです。 私はこれからも、ただ漠然と子ども達と遊ぶのではなく、子ども達の成長に応じた対応して、子ども達の遊びがどんどんふくらんでいくように、心がけていこうと思っています。 |
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