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本に親しむ |
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年中担任
私の担任するクラスでは、昼食後に本の時間を作っています。 「本の時間ですよ~」 と声がけをする前後から、好きな本をひとりで集中して読んだり、仲の良いともだちどうしで字をたどりながら読んだり、担任に読んでもらったり、・・・いろいろなスタイルで時間を過ごします。
子ども達も、はじめのうちは集中が続かなかったのですが、興味関心のある本を選べば徐々に集中できるようになりました。 普段は戦いごっこで活発に遊んでいる男児達が一冊の本を中心に5~6人が取り囲んで落ち着いて見ている姿や、先生役の女児が読んでいるのを周りの子ども達が聞いている姿などを見ていると、ほほえましく思います。また、ともだちどうし心を通わせながら、担任の私が読んでいる絵本を真剣に聞いている姿は、とてもうれしいものです。
個々の発達の特性や、興味関心が子どもひとりひとり違うので、子ども達の手にする本はさまざまです。絵本だったり、小学校低学年向けの物語だったり、図鑑や写真集だったり。 ともだちの選ぶ本に刺激を受けて、図鑑一辺倒だった子どもが少しずつ絵本を手にするようになったり、また、読んでもらうのがほとんどだった子どもが自分で読んでみようという気持ちになってチャレンジしたり、ということも見られるようになりました。
この「本の時間」がきっかけとなって、本への親しみを深め、いろいろな人と考えや気持ちを共有できるようになったら、あるいは世界が広がったら、素晴らしいと思います。私はこれからも「本の時間」を大切にしていきたいと考えています。 |
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