前のページに戻る | |
ままごとキッチン |
|
年少担任
子ども達が自由に遊んでいる時、必ずと言っていいほど、誰かがやっているのはままごとあそび。特に料理関係は関心を持っている子どもが多いようで、材料調達から準備、調理、食事、あとかたづけまで、 「トマトがほしいわね~」「はい、どうぞ」 「あ~おいしかった、ごちそうさま」「よかった~、またあしたも作るね!」 ・・・などと、楽しいやりとりをしている光景が見られます。
さて、一学期のある日、クラスに新しい木製キッチンが入りました。 朝、登園してきた子ども達は、それが何なのかがよくわからず、不思議そうにながめていたのはいかにも年少組らしく、かわいい姿でした。そこで、 「こうやってつかうのよ」 と、実際にやって見せたところ、子ども達はそれがきっかけになってあっという間に取り囲み、すぐににぎやかなままごとの主力になりました。
数日、子ども達の様子を見守っていたのですが、どうもかわいい引き出しの使い方がもったいない感じだったので、マークをつけたらどうかと思い、子ども達の降園後にスプーン、フォーク、皿、・・・と絵入りでつけてみました。次の日、さっそく気がついたAちゃんが、マークを見ながら一生懸命揃え始めたのがわかりました。しばらくたって引き出しを開けてみてビックリ。色や形や種類ごとにきれいに重ねて整えられていたのです!本当に3歳児がやったの?と思うような見事な整理のしかたでした。今では、 「○○(の料理)をつくろう!」 というと、食器の場所を把握しているAちゃんがさっと出して、料理の仕上げを上手にしているのをよく見ます。 「きちっとしてると、気持ちがいいね」 と私が言うと、Aちゃんはニッコリ笑顔になります。
子ども達は、家庭での経験などの生活で得たことを力にして「あそび」に活かし、また「あそび」で得たことを力にして生活の中で活かしながら、日々を過ごしています。子ども達が楽しみながら、そのような力がどんどん増やしていけるように、これからも指導援助をしていきたいと思います。 |
|
前のページに戻る |