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お弁当の時間から |
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年少担任
子ども達はお弁当の時間を楽しみにしています。「そろそろお弁当にしまーす」の声掛けをすると、「やったー!」と大歓声があがります。時には、10時過ぎに「お弁当まだー?」の声が聞こえるときもあるほどです。 四月の終わりのある日、A君はちょっと遊んでは「ママのところに行きたい」とぐずる、を繰り返していました。その日のお弁当の時間、B君が「ぼくね、ママの作ってくれたお弁当を食べると、元気モリモリになるんだ!ママが魔法をかけてくれたんだ」と、うれしそうにお弁当箱を見せてくれました。B君が食べやすいように、いろいろ工夫されたお弁当です。それを見ていたA君、鼻の穴をふくらませながら得意顔で「ぼくだってママのごはん食べたら元気になるんだよ!もう泣かないんだ!」それからピッタリ泣かなかったのです!
Cちゃんは食が細く、幼稚園でもちょっと食べるとすぐに「もういらない」と言うことが続きました。そこで、「ちゃんと食べるとCちゃんの好きな○○みたいになれるよ」と声掛けし、「がんばれCちゃん、もう少し」と励ましました。続けて励ましているうちに、いつの間にか周りの子ども達も応援し始めました。「Cちゃんがんばれ!」クラス全体で大合唱。おかげでCちゃんの気持ちもたかまり、パクッ!とうとう全部食べられました。みんなも「よかったね!」自分のことのようにうれしそうでした。
私は保育者として、子どもたちが幼稚園の集団生活の中で、おともだちと関わり、互いに刺激をしながら、ひとりひとりが成長するのを実感しています。今後も、日々の生活の中での小さなことを大切にしながら、クラスみんなで育って行けるように指導援助をしていきたいと思っています。 |
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