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お手洗い |
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年少担任
4月。年少さんにとっていろいろな「関門」があるように思いますが、今回はお手洗いを取り上げてみたいと思います。
「きしゃぽっぽで、トイレにいきますよ!」「しゅっしゅっ、ぽっぽ・・・」 朝、幼稚園についてしばらくすると、クラスみんなでもトイレに行きます。しばらくすると、 「先生、できた!」「おしっこでたよ!」・・・と、さっさとできる子ども達が多いのですが、 声掛けをすると、「出た」・・・とできる子ども、 「出ない!」・・・と言い張る子ども、 「さあ、ズボン/スカートを・・・」から始まって、全部補助してようやくする子ども、 ・・・4月当初は、本当にいろいろです。
Aちゃんは、お家ではちゃんとお手洗いができるのに、幼稚園だと失敗してしまうことが続きました。 「おしっこをしたいときは、いつでも言ってね。すくにトイレに行ってしようね」 と声掛けをするのですが、遊びについ熱中してしまうと、ギリギリまで言えなくて、 「おしっこ・・・」 と言うのと同時にお漏らししてしまうのでした。 ある日、担任の私がAちゃんを含めた子ども達との遊びの最中に、タイミングを見て 「先生、トイレに行こうかな」 と言ってみたところ、Aちゃんが 「おしっこ」 と言うので、大変大変!と大急ぎで連れて行き、・・・大成功。 「よかったね」の言葉に、「うん」とニッコリ笑顔。それからは、少し早めのタイミングが自分で分かったようで、失敗がなくなりました。
Bちゃんは、おしっこの我慢があまりできず、よく漏らしてしまう子どもで、 「まだオムツの方がいいのでしょうか・・・」 と、保護者が相談されるようなこともありました。いろいろやってみたのですが、ある日、 「先生、見て!いいパンツでしょ!」 とキャラクター付のパンツを履いているのを見せながら、 「新しいパンツだから、もうお漏らししないんだ!」 と宣言しました。そして、 「先生、新しいパンツが濡れたらいやだから、トイレ」 と、こちらがびっくりするような変身ぶり。お手洗いをすませて、ほめられるととても嬉しいのか、しばらくたつと 「またトイレに行く!」 と、すっかり自分でコントロールできるようになりました。
幼稚園でのお手洗いは、誰でも必ずできるようになることですし、「できて当たり前」と思いがちですが、3歳前後の幼児当人にとってはとても大変なことで、これをクリアすると自信につながることも多いように思います。「お兄さん・お姉さん」への第一歩なのかもしれませんね。
2学期ももうすぐ始まりますが、これからも幼児ひとりひとりの成長を見守りながら、指導援助をしていきたいと思います。 |
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