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先生、何食べたい? |
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年少担任
一学期のある日、クラスに新しい遊具が入りました。木製のキッチンです。私達保育者が大喜びしたこの遊具を子ども達が見逃すはずはありません。男女問わず大人気の遊具になりました。
このキッチンを入れた初日、子ども達はいろんな反応を見せてくれました。 いつも一番に登園してくるので、一番最初に遊べるはずなのに・・・Aちゃんは恥ずかしくなったのかなかなか近づくことができませんでした。 いつもは朝なかなかおかあさんと離れられないBちゃんとCちゃん、キッチンを見つけるとソロソロとお部屋に入ってしばらく眺めた後、自分からキッチンに近づいて遊び始めました。 そして意外だったのが大勢の男児達。料理を作るのに良い場所を取り合いながら、たくさんのお料理を作っては担任の私や友達に届けてくれます。 先日は隣のクラスのお友達が遊びにきましたが、D君がお客さんのためにテーブルにたくさんのお皿やコップを並べてせっせとお料理を運んだりお茶を注いだり・・・大活躍でした。次の日もD君はまたまたたくさんのお料理を作って 「きょうはお客さんこないのかなあ」 とずっと待っているので、 「いっしょに呼んでこようよ」 お客さんがきてくれると楽しいですね。
このごろは、たくさんのチビッ子料理人たちが 「先生、何食べたいですか?」 と注文を聞きにきてくれます。 「暑いから、アイスが食べたいなあ」 「そんなのありません!」 「何ならあるの?」 「ドーナツです」 「では、それとジュースもお願いします」 「はいはい、お待ち下さい」 ・・・こんなやりとりも楽しめるようになってきました。 子ども達が一生懸命作ってきた料理が次々に運ばれてきて、私が全部食べるのを見届けてニッコリする子ども達。本当にうれしそうで、その顔を見ているとこちらまでうれしくなってきます。
きょうもきっとこんな声が聞こえてくるでしょう、「先生、何食べたい?」 |
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