学校法人 雀村学園 鵜ノ木幼稚園

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年少組幼児の遊び

年少担任



 園庭の桜が満開の四月、新入園児達は期待と不安な気持ちで胸をいっぱいにしながら登園してきます。

 はじめのうちは、どうしても『大好きなお母さんと離れたくない』と泣くこともあります。でも今では『ママ、行ってきます!』と、一人でさっさと自分のクラスの部屋まで行ける幼児もたくさんいます。何よりも『おともだちと今日もたくさん遊びたい』という気持ちが強くなったからだと思います。

 さて、年少児の遊びについてですが、…

 四月当初は室内ではほとんど全員がひとりで遊んでいました。おままごと、ブロック、粘土、…自分のイメージの世界だけで楽しんでいました。おもちゃの数が限られているので、貸し借りをしていく中で、自然に
「何を作っているの?」
「同じだね!」
「一緒に遊ぼう!」
…と友達関係が広がっていきました。今では複数で遊ぶ方が多くなりました。

 多人数で遊ぶことも少なくありません。
 一学期で印象に残っているのが『バスごっこ』で、椅子をバス座席のように並べてみんなでお出かけをする遊びです。
 赤ちゃん人形を抱いたり、たくさん食べ物を持ってきたり、…たくさん過ぎて自分の体より大きな荷物を抱えたりしながら乗車する幼児もいれば、『運転したい』のでハンドルを持って一番前へ乗っている幼児もいますが…このバスは運転手さんが何人もいるのです。しかも一番後にも、横にもいるのです…いかにも三歳児らしいなと思わず微笑んでしまいます。たくさんの運転手さんの運転で行く先はディズニーランド!運転手さんが
「出発しま~す!」
と一声かけるとみんなウキウキとした顔で熱中。大きな盛り上がりの後、
「楽しかったね」
「また行こうね!」
と満面の笑顔で遊びを終えた幼児は、満足感にあふれていました。

 集団遊びでのルールがまだ理解し切れていない年少さんなので、まとまらないことや、おかしなこともありますが、初めての集団生活の中での三か月ほどでここまでできるのは幼児ならではで、これがこれからの人間関係の広がりの芽ばえになっていくだろうな、と感じます。

 これから二学期、どんな集団遊びが展開されるか、とても楽しみです

   
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