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たくさん食べたね! |
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年少担任 と、A子ちゃんがやってきます。 「たくさん食べたね!」 と声をかけると、にっこりして、昼食の後片付けにとりかかる・・・今はごく普通の光景になりましたが、思い返せば四月ごろは大変でした。
初めての幼稚園生活に戸惑い、ママと離れられなくて毎朝泣いていたA子ちゃん。しばらくして遊び始めると、調子が出てきて笑顔も出るのですが、昼食の時間になると突然泣き出します。理由を聞いてもわからず、「何となく嫌」なのかな?と、様子を見ながら対応する日が続きました。 最初は自分の席に座るのも嫌なほどだったのですが、何日かたつと「ご用意はする」と言いにきました。そして、数日ごとに、「きょうは牛乳だけね」「きょうはデザートもたべてみる」と、少しずつ食べるようになっていきました。・・・そしてある日 「せんせい、ぜんぶたべたよ~」 と、からになった弁当箱を見せに走ってきました。 「わあ、A子ちゃん、よく食べたねー」 と、他児とともに拍手して喜びあいました。そのときのA子ちゃんは満足げな表情は今でも忘れられません。 その日を境にA子ちゃんは毎日お弁当を全部食べるようになり、給食弁当の日はおかわりを催促するほどもりもり食べられるようになりました。 A子ちゃんに影響されて、毎日近くの友達とおしゃべりばかりでなかなか食が進まなかったB男くんもがんばって食べるようになりました。B男くんは食べ終わると他児ひとりひとりに見せて歩き、 「たくさんたべたね」 と言われることが大好きです。そしてB男くんは毎日、A子ちゃんに 「たくさんたべたね」 と言いに行っています。
生まれて初めての集団生活ということで、はじめはいろいろ戸惑いや不安がありますが、幼児たちは自分の力で乗り越えていきます。家ではまず経験できないさまざまなことを幼稚園で経験し、自分のものにしてぐんぐん成長していきます。私はこれからも、このような幼児たちの成長をサポートし、あたたかく見守っていきたいと思います。
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