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やれば出来る! |
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年長担任 鉄棒では、ほとんどが前回りが出来る様になり、足掛け回りや逆上がり等、難易度の高い技にも挑戦する幼児が増えてきています。雲梯では、ぶら下がるだけで精一杯だった年中組の時に比べ、ゆっくりではありますが渡れる様になった幼児がかなり増えました。 そんな中、特に競争意識の高い女児は、一人ができるようになると、さあ大変!「私も!!」「私も!!」と、負けじと熱心な集団練習が始まるのです。それはまるで『練習会』の様相です。
年中組の頃から逆上がりの練習を始めたAちゃん。最初は地面を蹴る練習からのスタートでした。あっという間に踏み切りのコツをつかんだAちゃんでしたが、なかなかお尻が上がりません。体を鉄棒に引きつけようとする力が、まだ弱いのです。 「もう少し。もう少し・・・」 そう自分を励ましながら、毎日一生懸命重ねていました。 「年長さんになったら、出来るかも!」 そんな言葉を最後に、年中組での練習は幕を閉じました。
そしていよいよ年長組。新年度早々、練習会のスタートです。 「ようし、いくぞー!」 やる気満々、顔も手も真っ赤にしながら、日々練習を繰り返していました。 ある日、 「先生!来てー!!」 幼児たちの大きな叫び声に驚き、近づいてみると・・・くるり~んパッ!なんと、Aちゃんが逆上がりを一人でしているではありませんか。思わず両手を挙げて大喜び。 「やっぱり、やれば出来るんだ!」 と、満面の笑みでピースサインをするAちゃんの姿が目に焼きついています。
それからというもの、すっかり女児たちの中では逆上がり練習がはやり、夢中になっています。そして、Aちゃんは鉄棒の先生に早変わり。その甲斐あってか、一人、また一人・・・とできるようになりました。 「頑張れ!」 「もう少し!」 そんな掛け声が今でも響き渡っています。
決して諦めずに、最後までやり遂げる事の大切さや、出来た時の嬉しさを、いつまでも忘れないでいて欲しい、そして何事へも自信を持って取り組んでいける強さを身につけていって欲しい、それが私の願いです。
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