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はりきっておかたづけ |
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年少担任 「はい、それではおかたづけにしましょう!」 という言葉で、幼児は遊びをやめて片付けを始めます。 入園当初は、片付けの言葉がけをしても遊びに夢中になっていて、なかなか片付けになりませんでした。幼児たちが集団生活に慣れるにつれて、私たち保育者の言葉がけにスムーズに反応し、率先して片付ける幼児が増えてきました。
Aくんは入園当初、お絵描きや粘土遊びにしか興味がなく、片付けもできませんでしたが、日を追うにしたがって、自分の遊んだ物の一部を片付けられるようになりました。 幼稚園にどんどん慣れ、Aくんは六月ぐらいからブロック遊びもするようになりましたが、やはり最初は自分が使った物を片付けるだけでした。ブロックは、遊んだままの形ではブロックの箱には全部入りませんから、保育者が 「バラバラにしてから入れてね」 と言葉がけをしていましたが、ある日、Aくんがブロックの片付けのときに突然 「バラバラ、バラバラ!」 と、片付けをしている他児に働きかけていました。他児に関して無関心なことが多かったAくんの行動に、少し感心すると同時に 「Aくんも片付けしないとね」 と言いながら笑ってしまいました。
少しずつですが、Aくんも、それから他の幼児も、片付けがどんどん上手になっていきます。保護者の方にお話しすると 「えっ?うちの子が幼稚園ではお片付けしているんですか?家では全然しないのに」 と驚かれることも多いですが、 「ほかのおともだちもがんばってるから、ぼくも!わたしも!」 という気持ちがそうさせるのでしょうか。
二学期からも、楽しくいっぱい遊んで、遊び終わったらはりきってお片付けができるといいですね。
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