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思いやりの心 |
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年中担任
六月。父の日が近くなると、幼児たちに日頃の父親の話をさせたりする中で、父親に対する感謝の気持ちの大切さを話したり、父の日のプレゼントを作ったりします。幼児たちは自分なりに理解し、父の日当日は心を込めて「お父さんありがとう」「パパありがとう」とプレゼントを渡しました。 さて次の登園日、A子が担任の私の所に来て、 「先生、いつも、たくさんのおともだちの面倒を見てくれてありがとうね」 と言いました。突然でびっくりしたのですが、『父の日という行事を通して、自分以外の人に対する感謝の気持ちを持てるようになった』のだと、とても嬉しく感じました。
ある日、読み聞かせの時間に盲導犬クイールの絵本を読みました。幼児たちは、目が見えない人を助ける人、助ける犬がいることを絵本を通して知りました。幼児たちに分かりやすく説明を加えつつ読むと、多くの反応が返ってきました。特にB男が、読み聞かせを終えた後、 「もし、お父さんやお母さんの目が見えなくなったら、ぼくが助けてあげるんだ!」 と言ったのは、印象に残っています。
幼児たちがいろいろな出来事を通じて、感じ取り、日々成長していくことを強く感じさせられます。そして、周りの環境や人が、より良い影響を与え続けることによって、幼児の「思いやりの心」は、どんどん育まれていくのだと思います。
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