年少担任
入園時。ほとんどの子どもたちが、初めて家族から離れて集団生活を経験します。
はじめはみんな不安でいっぱい。ママやパパと離れるのがさみしくて、顔を真っ赤にして大声で泣いていたり、保育室の隅でシクシクと泣いていたり、……表現はさまざまです。
それに、すべて「自分のことは自分でする」のが幼稚園。
例えば、着替え。
はじめは制服の上着からスモックへの着替えひとつとっても大変です。「やって」と立ちつくしたり、ボタンがうまくできず泣きべそをかいたり、……ご家庭のご協力を頂きながら、ゆっくり一歩一歩、まずはボタンのかけはずしから練習します。ひとつできたら共に喜び合い、子どもたちも達成する喜びを味わい始めました。そして、五月も半ばを過ぎる頃には、登園して自ら着替え始める姿が見られるようになり、同時に『最初の不安はどこにいったの?』と思うほど、幼稚園生活を楽しむ頼もしい表情がクラス中に広がってきました。
六月、気温が高くなると、プールが始まります。
プール初日。驚いたことに、ほとんどの子どもがほんの少し手助けするだけで、着替えることができていたのです!もちろん、シャツが裏表であったり、靴下のかかとが足の甲側にあったり、中には水着の中にパンツをはいたままプールの中に入ったりするハプニングもありましたが。
一学期を終わり、振り返ってどの子についても言えることは、着替えをはじめ、いろいろなことについて『自分でできた』ということに満足し、自信を持って行動できるようになった! ということです。
入園して数か月でこれほど成長できる子どもたちの可能性に、驚き、喜び、そしてさまざまなことを教えられる思いです。これからもたくさんのことを共に学び、共に成長していきたいと思っています。
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