年長担任
私は鵜ノ木幼稚園に就職以来、ずっと年少・年中を担当してきましたが、この4月から年長を受け持っています。子ども達もそうですが、私自身にとっても新鮮な経験であり、またいろいろなことを共に学び、考えさせられました。
当然のことですが、年長児は年少児や年中児と比べていろいろな面で成長しています。
まず気がつくのは、遊びでも何でも「自分は何をしたいのか」がはっきりしてきた子どもが多くなってきたことです。保育者が誘導などしなくても、どんどん子どもどうしで遊びが展開できるようになりました。
また、ひとりではなく「おともだちと遊ぶ」楽しさをたくさん経験しています。いろいろなおともだちと遊びながら、自分とは違う考えや発想に触れ、時にはお互いに受け入れてなかよく、時には反発してのケンカ、それを乗り越えてお互いに認め合っていく、・・・。
そんなことから、遊びも「フルーツバスケットやる? それとも自由遊びがいい?」と子ども達に選ばせるようにしていますが、まず「自由遊びがいい!」と反応します。自由に遊んでいる子ども達の目は生き生きと輝いています。
また、「自分のことは自分でする」「保育者の指示を理解して、行動できる」ようになってきました。幼稚園では、もう一番上のお兄さんお姉さん。4月のはじめのうちはちょっと戸惑いもありましたが、少しずつ慣れ、今ではだいぶ「年長さんの自覚」を持って行動するようになりました。
とは言っても、ときどき「甘え」てきたり、自分の手に負えないことにぶつかって「泣き」があったりもします。でも保育者と一緒にいてしばらくたち、何でもなかったようにまた遊びにいく姿をみると、強くなったな、と思います。
からだもこころもあたまもどんどん成長していく年長児。その可能性を引き出しながら、この子ども達の卒園まで、せいいっぱい指導援助していきたい、そう思っています。
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