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か・し・て・! |
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年中担任
4月からの新学期。年中組は、進級児も新入園児も新しい環境にドキドキしながら、お兄さんお姉さんになったんだという得意な気持ちとともに、始まりました。
はじめのうちはみんなとまどっていましたが、毎日先生やおともだちと遊んだり、いろんなゲームをしたり、お弁当を食べたり、・・・一緒に生活をしていくうちに、緊張していた子どもにも笑顔が見られるようになりました。友達とのかかわりも徐々に深まっていき、はじめは一人で遊ぶことが多かった子どもも、友達の遊んでいることに興味を持ち、一緒に遊びに加わる、という姿が多く見られるようになりました。 それにつれて、けんかも多くなりました。けんかは子どもたちが集団で生活する上でのルールを身につけていく上で必要なことです。遊んでいる物の取り合い、一つしかないものを、○ちゃんと△ちゃんが同時に 「これは○が使ってるの!」 「△が使いたいの!」 などと言いながらやりあっている姿は、よく見かけました。 こんなとき、 「貸して!」 「いいよ!」 と言って使いあったり、 「順番ね!」 と使いあったり、・・・といったことをすると、楽しく遊べることを子どもたちは学びます。 何となく言いづらかったり、恥ずかしかったり、・・・そんな子どもが 「か・し・て・!」 「い・い・よ」 と言えた時の、何とも言えない良い表情を、思い出さずにはいられません。 おともだちと遊ぶと楽しいことに気づいた子どもも多くなり、遊んでいるときに 「入れて」 「いいよ」 というやりとりが、今ではごく普通にされています。 また、友達を思いやる気持ちも芽生え始めました。 クラスで発熱した子どもに、何人かの子どもが自分のハンカチをぬらして「大丈夫?」と頭を冷やしてあげようとする姿を見ました。 これからも子どもたちはたくさんの経験をしていくと思います。子どもたちが毎日を楽しく過ごせるように、その成長の手助けをしていけたらと思います。
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