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はじめての幼稚園 |
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年少担任
多くの子どもたちにとって、幼稚園は始めての集団生活の場。保護者の方にとっても、特に初めてのお子さんのときは、不安に思うことがたくさんあることでしょう。
一番多い不安は、母親と離れて生活できるだろうか、というものです。 今まで常に母親と生活してきた子どもにとっては、母親と数時間離れてしまうことは不安でたまりません。それで、離れるときに思わず泣いてしまいます。でも、泣くことは決して悪いことではありません。 「お母さんといっしょにいたい!」 という気持ちの現れなのですから。泣きが激しいと、かわいそうに思い、 「そこまでして・・・」 「もう少し慣れてから・・・」 と考えがちですが、そこが我慢のしどころ。お母さん自身が不安に思えば、必ずお子さんに伝染します。笑顔で送り出し、終わって戻ってきたときにはしっかり抱いて、たくさんほめて、今まで以上の愛情を注いであげてください。そうすれば、離れても必ずお母さんに会えるということがわかり、安心が生まれます。後は、幼稚園での生活、おともだち、保育者に慣れることで必ず幼稚園が楽しい場所になっていくと思います。 二つ目に多いのは、「お友達と仲良く遊べるか」ということです。 特に年少組からの入園となると、まだ口で上手く伝えられないことが多く、 「手が出てしまうので・・・」 といった心配のようです。 「なぜいけないのか、どうすればいいのか」 をひとつひとつ丁寧に、その都度話すことで、少しずつ子どもなりに理解していきます。 成長のプロセスで、けんかも当然するわけですが、その中でいろいろなルールを知り、相手の気持ちを考えるようになるのです。ですから、たくさん遊ばせて、いろいろな経験をさせることが、子どもにとって一番大切なことだと思います。 幼稚園が子どもにとって良い環境であるためには、私たち保育者はもちろんですが、そればかりでなくお母さんをはじめ保護者の方々のご協力が不可欠です。ぜひ協力しあって、子どもたちの成長を手助けしていきましょう。 |
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