年中担任
鵜ノ木幼稚園では伝統的に、子どもでもできることは積極的にさせていこう、という姿勢があります。
例えば、年中さんから始まる「お当番さん」。これは小さいおともだちにとってはあこがれの対象になっている係です。仕事は、毎日飲む牛乳の瓶を洗ったり、給食弁当の日は給食弁当を配ったり、「いただきます」の挨拶をしたり、・・・(内容は、クラスの様子、子ども達の成長に合わせてクラスで決めています)といったことです。
私が担任をしている年中組のクラスでも、6月からお当番さんを始めました。子ども達に初めてお当番さんのことを話したとき、「わぁー!!」と歓声があがり、「やりたい!」と大騒ぎでした。
お当番を任された子どもは、大ハリキリで係の仕事をがんばっています。A子ちゃんは1本の瓶を牛乳のあとの白いところがなくなるまで丁寧に洗っていたり、B君はたくさん瓶を洗いたくて急いで洗っていたり、C君はお弁当を落とさないようにそうっと運んでいたり、・・・その子その子なりに楽しみながら積極的に取り組んでいる姿がたくさん見られます。
時にはハリキリ過ぎで失敗してしまうときもありますが、その子ががんばっているところを皆が認め合い、「今度は気をつけようね」と心がポジティブになるように心掛けています。
お当番さんを通して、子ども達は楽しみながら「出来た」という達成感を味わったり、「出来た」ことで自信をつけたり、お互いに助け合う気持ちや相手に感謝する気持ちを持つなど、さまざまな経験をしています。
年中になって、子ども達は何に対しても積極性が見られるようになってきました。小さな子ども達の大きなヤル気を大切にしながら、「ひとりひとりのがんばっているところ」を認め合える保育が出来るように、これからもがんばっていきたいと思います。