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お片付けチャンピオン |
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年長担任
年長組になって、下の学年の子ども達の面倒をみたり、先生のお手伝いをしたり、・・・とだいぶ一番上の学年らしくなってきました。でも、幼稚園での生活に「慣れすぎている」のかな?と思うような困ったこともあります。 例えば「お片付け」についてのことです。 自由に遊んでいる時間に、保育者の「お片付けにしまーす」の声を聞くと、その場からスーッといなくなってしまう子がたくさんいるのです。 そんな中、Cちゃんはみんなの分まで一生懸命片付けていました。その姿を他の子ども達にも伝えようと思い、お帰りの会で「お片付けチャンピオン!!」として発表し、チャンピオンには折り紙で作ったペンダントを渡しました。クラスのみんなの前でほめられて、Cちゃんは次の日からもっと頑張るようになりました。 それに影響されてか、お片付けが苦手だった子ども達が、Cちゃんに負けないくらいきちんとお片付けするようになりました。「やればできるんじゃない!」と思っていると、頑張っていた中のひとりがお帰りの会の近くになって私のところに「ねえ先生、私、きょうお片付け頑張ってたでしょ?」と言いに来たのです。Cちゃんと同じようにみんなの前でほめてもらいたかったのでしょう。それから「お片付けチャンピオン!!」が増えていきました。 要領がよい子ども達でも、ほめられるとうれしくて頑張る、その姿は微笑ましいものです。 「要領がよい」ことを過大に評価するのではなく、また「ほめられるためにやる」がそのうちに自発的なものになることを期待しながら、これからも子ども達の行動を注意深く見守っていきたいと思います。 |
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