ホーム > 教諭の言葉
前のページに戻る | |
年少児と共に |
|
年少担任
子ども達は初めての集団生活の場、幼稚園で、多くのことを学び成長していきます。その中で、特に著しい成長を見せるのは年少の時だと思います。 幼稚園に入るまでは、親の保護の下、限られた人としか接する機会がなく、また自分の思い、欲望、わがままさえ通してしまう子ども達。それが幼稚園に入ったとたん、知らない大人やたくさんの同世代の子ども達に囲まれ生活するようになります。そのことに何も抵抗を感じない子どもなんか、いないと言ってもいいと思います。 とにかく、4月入園当初の保育室は毎日毎日が嵐のようです。大好きなお母さんから離れがたくて泣き叫ぶ子、お母さんを探しに保育室からすぐに出てしまう子、おもちゃの取り合いのけんか、お手洗いの補助、そして何をしていいか分からず立ちすくんでいる子に声がけをして補助をして、・・・。子ども達も、何もかも初めての経験ですから不安で一杯、泣いて自分が不安であることを表現をします。 泣いている子どもを見ると、保護者の方は不安になってしまいがちですが、そんなときでも子どもを信じて、応援して背中を後押ししてあげるといいと思います。子どもの泣きは、すなわち不安は、日が経てばどんどん少なくなり、いつの間にかなくなってしまうのですから。 「子どもが泣いているのを見ていられない」と、つい甘やかしてしまう方がいるのですが、子どもには逆効果になるように思います。本当に子どもの成長のためを思うなら、強い気持ちを持って子どもと共に乗り越えて行って欲しいと思います。 それから私が大切に思うことは、子どもが頑張ったときに正しく評価して誉めて抱いてあげることです。子どもが保護者から得る安心感は、他の何にも替え難い大切なものです。 ずいぶん成長して1学期を終えた年少の子ども達。4月に大泣きしていた子は誰だっけ? あの頃は幼稚園に連れてくるだけで一苦労だったのよ・・・。そんな保護者や保育者のあの時の苦労やつらさも、今では笑い話になるくらい、どの子どもも幼稚園ではつらつと生活をするようになりました。そんな年少児と共に、これからも充実した生活を送れるように頑張って行きたいと思います。 |
|
前のページに戻る |