学校法人 雀村学園 鵜ノ木幼稚園

 

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子ども達の成長

年少担任

 

 4月から入園した年少組のおともだち。笑ったり泣いたり、楽しかったりうれしかったりちょっぴりつらかったり、・・・と、あれこれいろんな経験を積んで、あっという間に3か月が過ぎ、気がつくと「あれ、もう夏休みに入ったの?」という感じだと思います。

 このわずか3か月の短い間にも、子ども達はいろいろな面で着実に成長をみせています。

 今回は、集団の中での他への関わりでのエピソードを例に取り上げてみようと思います。

* * *

 4月当初を思い返せば、幼稚園の中でも、どのおともだちも自分の思い思いに、やりたい様に動いていました。おもちゃを使う場面でも自分の欲求の通りに使いたいので、当然おもちゃの取り合いが多く見られました。そんなある日、A子が使って遊んでいたおもちゃをB男が取ってしまい、A子が泣いているときがありました。保育者が注意深く見ていると、C子がやってきて「泣かない泣かない」とA子を慰め始めました。再びB男がA子のおもちゃを取ろうとすると、C子は「取っちゃいけないんだよ」とB男からA子を守っていました。それから何日間か、A子が泣いているとC子は涙を拭いてあげたり、A子の側にいて守ってあげていました。

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 最近では自分の身の回りの事を保育者の援助を必要とせず自分自身でできるようになってきました。ある日、D男が自分の通園カバンを閉められなくて苦戦していたのですが、前にいたE男がその様子に気づき、一緒に手伝って閉めてあげていました。

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 このような光景は、4月5月にはほとんどみられませんでしたが、6月後半ぐらいから少しずつみられるようになってきました。周りの状況を自分なりにつかむ、他の人の気持ちを共感する、といった「おもいやり」につながる感情や意識が、もうC子やE男には芽生えてきたのではないか、そんなことを感じさせる場面だと思います。

 4月に比べると一回りも二回りも大きく成長したおともだち。2学期以降も、保育者として適切に援助できたらと思っております。 

   
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