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年中組になって |
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年中担任
一学期が終わって、新入園児の成長もさることながら、進級児の成長には目を見張るものがあります。昨年度の一学期頃は『手がいくつあっても足りない』ほど、いろいろなことをやらかしてくれた子ども達でしたが、ずいぶんと成長して変わりました。 子ども達を見ていて変わったなと思うことは、子ども達が物事の本質を問うようになってきたことです。例えば、幼稚園にある準備室(物置・倉庫)を「おばけの部屋だよ」と言って、子ども達が近寄らないように仕向けることがありますが、年少組の時にはそれで十分に効果があったのですが、年中組ではそうはいきません。「どうしておばけがここにいるの?」「開けて見たけれどおばけは出て来なかった」など、数え切れないほどの質問責めにあって収拾がつかなくなってしまいます。 また、生活の中でも自主性の伸び、心の成長、意識の変化が見られます。 例えば、園長先生がして下さるリトミック。始まる前に放送があるのですが、放送が流れるや否や「(園長先生の)お手伝いに行ってきます」と、それまで夢中になっていた遊びもよそに掛け込んで行きます。また年少組がリトミックのときには更に気合いが入り、「上手なお手本を見せてあげなくちゃ」とクラスで練習し、大賑わいになります。 またある日、弁当直前の時間にクラスの一人がけがをして、保育者がお医者さんへ付き添って行かなければならなくなったときがあったのですが、ただならぬ雰囲気を感じたのか、子ども達は「静かにしようよ」「それ位、自分で出来るでしょ」などと自ら声を掛け合い、弁当準備を進めていました。 最初は興味本位で始めた「お手伝い」も、少しずつですが子ども達の中で意味合いが変化してきているようです。形の真似事から、本質的な協力へ。これも日頃、子ども達が常に物事の本質を求めていることに対し、悪戦苦闘しながらもきちんと応えてきたせいなのかな、とも思います。 これから子ども達が更に成長し、相手の身になって思いやれるような優しい気持ちが育つように、子ども達を指導援助していきたいと思います。 |
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