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認め合う友達関係を目指して |
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年少担任
『おともだちのとなりにいきたい』けれど、行けなくてウロウロしたり、大泣きしたり・・・。 友達の中で遊んでいた子どもがちょっとしたケンカで泣かされて、保育者である私のところにやって来て、そして私のそばで勇気を充電してもう一度友達の中に入っていく・・・。 年少組の担任をしていて、毎日のように繰り返される光景です。
年少さんは、「家庭」から離れて「幼稚園」という大きな集団で生活するようになってしばらくの時期。いろいろな人と接する中で、自分でいろんなことを経験しながら、あるいは保育者の力を借りながら、少しずつ人間関係も学んでいる真っ最中です。 * * * 幼稚園で生活していると、一緒のことを経験することがよくあるのですが、これは大切なことだと思います。一緒に笑う、一緒に緊張する、などの経験を通して「ぼくもわたしも、あの子も同じ気持ちを持ち合っているんだ」という共感することを経験します。子ども達は「一人で遊ぶより、お友達と一緒に遊ぶ方が楽しい」と思うようになります。気持ちが伝わり合う喜び、好意を持ち合う喜びを感じるようになり、友達を求め合うようになるからだと思います。また友達関係は、繰り返し友達と共感していくうちに、友達の違う面が見えてきて深まるのではないかと思います。 逆に友達との間で自己主張しあって、ぶつかりあうこともあります。当然のことですが、「自分の力でお友達とのお互いの関係を調整する力」は十分ではありません。話をする力がまだ十分でないので、乱暴しや意地悪をしてしまったりします。またそれに対しての手立てが見出せないとひるみやおそれが出て、(トラブルが起きないように身を引いてしまって)自己表現を抑えてしまい、自分が出せなくなることもあります。「でも友達と一緒に遊びたい」という、子ども達の心に寄り添って関わり方を伝えて行く保育を目指して行きたいです。 * * * 年少さんは「友達関係を築く力」は出来始めたばかり、そのことを踏まえて子ども達の人間関係を考えるのが大切だと思います。 私は保育者として、子ども達との生活の中で、長期的視野を持ちながら、子ども達がお互いを認め合うような友達関係を築けるように指導援助していきたいと思います。 |
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