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野菜を通して |
年長担任 鵜ノ木幼稚園の花壇の一角は、野菜を育てる「畑」になっていて、年長は種まき、水やり、収穫の係です。 この4月も、トマト、キュウリ、ハツカダイコン、ナスなどの種まきをしました。「ゴマみたい。」「これが本当に野菜になるの?」と興味津々で、毎日のように育ちを観察してきました。子ども達は、芽が出る直前に土が盛り上がっているところ、葉、花、かわいらしい実、・・・初めて見るものに驚きの連続でした。 7月になって、待ちに待った収穫。私のクラスはキュウリとトマトを収穫しました。 キュウリはずいぶん大きくなっていて、一人一人が感触、香り、「赤ちゃんキュウリ」だったときの大きさの違いを確かめました。「わあ、キュウリのにおいがする」思わず吹き出しそうになりましたが、子ども達は真剣な思いでそう言っていました。 トマトは青いうちにとってみました。「なんで青いトマトをとるの?」「お日様に当てるとそのうち赤くなるから、これから毎日見てごらん。」「本当?」それから毎日、少しずつ赤くなるトマトを見て、「もう食べようよ。」「まだまだ、もう少しね。」一週間後真っ赤になったトマトを、改めてみんなで観察。「わあ、前よりもっと甘い香りがする。」「おいしそう。」その後、トマトはキュウリと一緒に、お弁当の時間にみんなで分け合って食べました。
「見る、聞く、触る、かぐ、味わう」の五感を全部使っての観察は、子ども達にいろいろな驚き、発見、喜びをもたらしてくれるようです。「またやろうね。」子ども達の声が聞こえてきました。 |
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