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子どもと共に |
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年少担任
新任の私は、先輩の先生と一緒に年少を担任しております。 4月、正直なところ、私も泣いている子どもの対応に追われてそれだけで手一杯な感もあったころのことです。 例によって一人泣き止んだと思ったらまた違うところで泣き声が始まったり、その姿を見て泣き出す子どもがいたり・・・。最初は冷静に対応していても、だんだん「何とか泣き止んで欲しい」という思いが強くなって、子どもにいろいろな言葉を並べて泣き止ませようとしてしまうのですが、そんなことでは本質的な泣きは収まるわけはありません。どうしたら良いか・・・そんなことをいつも悩んでいました。 ある日のこと、保育時間の半分以上を泣いて過ごす日々が続いていたAちゃんは、その日も一度泣き出したら何を言っても逆らい、少しも言うことを受け入れようとしませんでした。そこで私は、Aちゃんの行動を振り返り、「こんなこともあったね。」「あんなことも・・・」と、Aちゃんが幼稚園で頑張っている姿をお話ししました。そして、「先生はいつでもAちゃんをちゃんと見ているのよ」と伝えたところ、今までの激しい泣きの姿が嘘のようにおさまり、自ら遊びはじめました。 私はこの時初めて、子どもが納得するという意味を実感した気がします。また、学校でずっと言われていた「子どもの目の高さで」「子どもの立場に立って」が、本当の意味で初めて経験できたように思います。 理論と実践、いろいろギャップもありますが、子ども達が成長する姿を見守りつつ、自分も子ども達と共にいろいろなことを学び、保育者として少しずつでも成長していきたいと思います。 |
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