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みんな仲良し |
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年中担任
4月。今年入園してきたAちゃんは幼稚園に入ったことがとてもうれしくて、毎日楽しそうに登園してきました。年少さんから進級してきたおともだちとも、自分から「いっしょに遊ぼうよ」と声をかけて遊んでいました。でも、幼稚園の遊具を独占したり、おともだちが使っている遊具を取り上げたりすることも目につくので、私はみんなと仲良く遊べるように声掛けをして様子を見ていました。 Aちゃんの様子が目に余るようになってきたある日のこと、Aちゃんが「先生、Bちゃんがいっしょに遊んでくれない」と訴えてきました。私は、Aちゃんには「幼稚園のおもちゃはみんなのものだよ。Aちゃんが独り占めしたり、他のおともだちのを取り上げてはいけないよ。」と伝える一方、Bちゃんには「Aちゃんは、幼稚園のおやくそくとか、わからないことがたくさんあるから、いろいろ教えて上げてね。」と話しました。 しばらく「Bちゃんが入れてくれない」というAちゃんの訴えが続きましたが、声掛けをしながら見守りました。Aちゃんは少しずつですが集団遊びでのルールがわかってきたようで、自分の使っていたおもちゃを貸してあげたり、順番を待ったりできるようになりました。 5月になって、Bちゃんの方から「Aちゃん、いっしょに遊ぼう」と誘っている場面を見かけました。それからは、AちゃんとBちゃんは仲良しで、家で描いてきた絵や手紙を交換したりするようになりました。 幼稚園は家の外の社会の第一歩。このような経験を積み重ねながら子ども達は日に日に成長していきます。 |
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