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ぼくのカブトムシ |
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年長担任
鵜ノ木幼稚園の園庭には40種160本余りの木々、花壇には季節の花々、小さいながら畑には野菜があり、四季折々いろいろ変化に富んだ様子を経験できます。このような環境の中で、子ども達は毎日のようにビニール袋を持って、虫、トカゲ、カエルといった小動物を捕まえに行きます。 ある日、K君が「先生、カナブン捕まえた。」とクラスに戻ってきました。 私:「あら、すごいじゃない。何匹いるの?」 K:「1、2、3だから、3匹! でもね、家にはカブトムシが3人いて、昨日1人死んじゃったんだ。」 私:「どうしてカブトムシは~人て数えるの?」 K:「だって、カブトムシはカブトムシだから。」 K君にとって、カブトムシの存在は他の虫とは比較にならないほど大きいのだな、と感じました。そこで、K君のその気持ちを大切にした上で、K君とカブトムシの話をじっくりした後、「夏の虫の本」の、見開きでたくさん種類が載っているページを開け、虫をいっしょに数えるゲームをしてみました。1匹、2匹、・・・と順に数えていた手が、カブトムシでやはり止まりました。そして、「カブトムシも匹って数えるのか。」とつぶやき、私が言う前に納得しました。 子どもなりの気持ち、考え方をくみとりながら、それをつぶさずに、自然に「より正しい方」に持っていくことは難しいものです。これからもいろいろ試行錯誤しながら頑張っていきたいと思います。 |
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