学校法人 雀村学園 鵜ノ木幼稚園

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「おはよう」

年長担任

 

鵜ノ木幼稚園には二台のバスがあり、送迎を希望するおともだちが通園につかっています。

毎朝バス停に着くと、「おはよう!」と元気に挨拶して、バスに乗り込む、今ではごく当たり前の光景です。

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四月当初の子ども達の様子。

新入園児がバス停で母親と離れがたくてぐずっていたり・・・、がんばってバスに乗ってみたけれど、涙があふれてきたり・・・、毎日いろいろなことがあります。

そんなとき、年長や年中のお兄さんお姉さんはとっても頼もしいです。「ここへおいで」とやさしく自分の隣の席へ誘い、泣いているおともだちにやさしい言葉を掛けてくれます。そして、幼稚園に着くと、年長さんは「○○ちゃんといっしょにお部屋に行く」と、年下のおともだちと手をつないでお部屋まで連れて行ってくれるのです。

 

一学期の終わりに、とても嬉しかった出来事があります。それは年少組のAくんのお話です。

四月当初から、Aくんは朝バスに乗るときに涙はみせないものの、私が「おはよう」と声を掛けても黙ってうなずいて決まった席に座る、それがずっと続いていました。私は『早く幼稚園の生活に慣れて、あいさつできる余裕ができるといいな』と思っていました。そんな七月のある日、Aくんに「おはよう」とあいさつすると、「おはようございます」と声に出してあいさつが返ってきました。私は、よかった、うれしい、成長したんだね・・・、いろいろな思いが心に交錯し、思わず涙が出るほど感動しました。

その日からAくんは毎朝元気に「おはよう」と言ってバスに乗るようになりました。

 

新入園児にとって、何もかもが新しい毎日の中、少しずつ成長しています。その成長の姿を間近で見ることができ、とても幸せに感じています。

子ども達が様々な人や環境に出会い、少しずつ成長していけるように、私もそれを援助していけるように、これからもがんばっていこうと思います。

   
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