学校法人 雀村学園 鵜ノ木幼稚園

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先生、できたよ!

年中担任



 鵜ノ木幼稚園では、六月下旬になるとプール開きがあり、以降梅雨の晴間にはプールが行われます。今年も幼児達はプールが楽しみで、

「プールはいつから始まるの?」

「私は新しい水着を買ってもらったよ!」

・・・とかなり前から盛り上がっていました。

 

 プール初日、気持ちとは裏腹に少しとまどい気味。

「先生、服がたためないよー」

「水着着れない」

・・・あれあれ、去年は出来ていた幼児もいるのに、忘れたのかな?・・・そうこうしているうちに用意も準備運動も済み、いよいよプールへ!

 幼児たちの歓声があがる中、私はAちゃんが表情を固くしてプールの中で立ち尽くしているのに気がつきました。どうも、お友達が大はしゃぎして水がはげしく顔にかかり、嫌になってしまったようです。プールがとても楽しみで、さっきまでニコニコだったのに・・・その日は結局、私とギュッと手をつなぎながら、他の幼児と少し離れておなかのあたりまで水につかることはできましたが、私から離れられませんでした。

 少しずつ、プールの水に慣れるようにと、私はAちゃんといろいろ遊んでみましたが、数回経ってAちゃんの様子が変わりました。Aちゃんと私が両手をつないでトンネルを作り、他の幼児が通れるようにして遊んでいると・・・Aちゃんがとても嬉しそう!Aちゃんに「おともだちといっしょにプールであそんでいるんだ!へいきなんだ」という意識が芽生えたのでしょうか、それからはAちゃんは私のそばを離れ、仲の良いお友達といっしょにプールで遊べるようになりました。

 Aちゃんは水にもどんどん慣れて、プールの最後の日には顔を水にじっとつけて、

「先生!できたよ!」

と、とびきりの笑顔で私のところにやってきました。その時の喜びは今でも私の心の中に残っています。

 

 Aちゃんは今年、プールの楽しさを感じることができました。

 苦手なものを克服したとき、幼児は大きな自信を得ることができます。

 私はこれからも、共に喜び合えるように幼児を指導援助していけたら、と思います。


   
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